こんにちわー、しげぞうです。
今回のテーマはドレーン管理について。
ドレーンいっぱいあるし、きっと病院ごとでやり方もいっぱいあるはず。
ドレーン管理で注意するポイント
僕の病院では、というか消化器外科の僕の方のオーベンはかなり昔からの経験を重要視してやっていらっしゃる方で、これまでの考え方の過程については勉強になるんですが、世間のガイドラインなどと比べると、やはり全然遅れている印象を感じます。
僕もこのまま遅れてしまうー、おいてかれるー、と思って怖いので勉強してます。
さて、ドレーン管理で重要視するポイントですが、まずはドレーンにどういうものがあるか。種類について説明します。
そのあとはドレーンの注目ポイント、最後は抜去の目安と一般的な期間です。
3種類のドレーン
ドレーンには大きく3種類あると考えます。
1、治療的ドレーン
2、予防的ドレーン
3、インフォメーションドレーン
この3つです。1、はわかりやすいですね。膿など、体腔内の液体貯留を排液するという意味で使われます。
2、は術後などが多いですね。たまるなー、感染のもととなるものは除去しないと、もしなったらに備えて入れておくものです。
3、も同様ですね、どんな性状のものかすぐにわかるように、早期発見ですね。毎回CTやおなかを開けてみるわけにはいかないので。
この3つの意味でドレーンチューブを使っています。ドレーンの目的を知ることが大切になりますよね。
構造や方法によっても区別されるんですが、それは別の機会に。
次は
ドレーン管理で注目するポイント
大事なのは排液の量や性状でしょう。
色をみて、黄色透明の漿液性で、量も30mlほどだったら、経過良好かなとかんがえていいですし。腹腔内の話ですが、
そのほかも血性だとかワインレッドだとかいろいろありますが、ポイントとしては大事なのは量と性状でしょう。
周囲の感染兆候などもありますが、ドレーンの固定が緩いと動いていたいですからね、判断が難しいところだと思います。
感染兆候で大切なのは、熱感ですね。熱。これでしょう。
次は一番気になる
ドレーンの抜去のタイミング
これはインフォメーションドレーンなら24~48時間といわれています。逆行性感染の可能性が高まるからです。
いれすぎはよくないよね。予防的ドレーンも術後4日までが望ましいと。
逆行性感染になるし、入れておいたとして、そのあと発症の膿や出血は手術によるものなのか?新規のものなのでは?と考えてしまいます。管につながれている状態って、かなりしんどいですよね。つながれたことありませんが。患者さんはほんと嫌そう。
治療的ドレーン、ここ大事ですね。
排液の量と性状が
①排液量が50ml/日以下である。
②性状が感染性でない
③縫合不全がない
④死腔がない
Tチューブなどでは瘻孔形成が十分に行われてから抜去することが大切になってきます。
漫然と入れ続けてチューブによる逆行性感染やドレナージ不良での感染など起きてしまうと元も子もないですからね。
どんどん抜いていきたい。溜まったものは抜く。邪魔は管も抜く。シンプルイズザベストってやつですね。
ま、僕は上司に従って全然抜けていかないんですけどねー。きっと上司も深い考えがあるんだろうし。否定はできませんが、勉強したことをどんどん試したい気持ちでいっぱいになりますね。(笑)
若手医師の大事なところはプレゼン能力。これは1年目の時に言われたセリフ、やべ今思い出した。
鍛えないとなー。
まとめ
ドレーンの目的は3種類(治療、予防、インフォメーション)
ドレーンの観察ポイントで重要項目は排液の量と性状
感染兆候には熱感、熱型、呼吸、脈拍などのバイタル(カテコラミンリリース)
抜去のタイミングは各種あるが、早期抜去、2~4日~7日程度で抜去。ものによる。
以上でしたー。今日もありがとうございましたー。
20200216